「FIVBビーチバレーボールワールドツアー2019 4-star東京大会」が7月25日(木)、潮風公園(東京都品川区)で大会2日目を行い、男女各24チームによるプール戦が行われた。
日本からは男子3チーム、女子4チームが本戦に出場。男子は朝9時開始の第1試合から石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、西村晃一(東京ヴェルディWINDS)/柴田大助(東京ヴェルディWINDS)組の試合がスタート。続いて長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/髙橋巧(ANAセールス)組が登場し、5つのコートで順次試合が行われた。
日本勢の相手は、ワールドツアーの獲得ポイントが2倍以上のチームばかり。プール戦初日の今日は、石島/白鳥組がポーランドのフィヤレク/ブリヌゥ組、オランダのブラウワ/メウション組にフルセットの戦いを繰り広げたが、あと一歩のところで惜敗。結果的に日本男子は3チームともに勝利をあげることができなかった。
女子は午後から日本トップランカー・石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組が登場。フランスのジュピター/シャメロ組にフルセット負けを喫すると、ナイターマッチとなったドイツのボーガー/ズゥデ組にはストレート負けを喫した。
西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(パソナ)組、溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組、予選から勝ち上がってきた鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(オーイング)組もそれぞれ2敗を喫した。
大会3日目の26日(金)は、各チームが1試合ずつプール戦を戦ったのち、男女のラッキールーザーマッチと男子の決勝トーナメント1回戦の試合が行われる。第1試合は9:00開始で、前売り券は8:30より会場内のチケット売り場にて販売する。
■日本の本戦出場選手コメント
白鳥勝浩
「死闘だった。1、2試合ともに同じ展開だった。悔しいけど、世界のトップチームと戦えるのは楽しい。ただ楽しいだけではいけない。自分たちの力をどこまで出せるかが課題として戦っていた。点数だけ見れば、戦えたかもしれない。見ている人に戦えたと思ってもらえたら、うれしい。自分たちはまだまだ強くなれると思っている」
石島雄介
「あと1点というところが悔しかったけれど、次につながる試合だったと思う。白鳥さんは過去にトップ20の中で試合していた経験がある。4-starのレベルは高いと思うので、そこに押し上げてもらえるようにやっていきたい。白鳥さんに力を引き出してもらい、その強みを生かしていきたい」
長谷川徳海
「1試合目の後に話し合い、2試合目は修正しなければいけないところは修正ができていた。ただ勝ちにつながらないのはそれをポイントにする技術力がないから。よいところも悪いところもあったが、負けた試合を自分たちで整理して、次に向けて頭をクリアにしていきたい」
髙橋巧
「一つひとつのプレーで話し合いながら、冷静にプレーできた。落ち着いて点数を取れるところでは取れた。ある程度思い切った攻撃が必要だが、その精度が足らなかった。攻撃力がないと得点を決められない」
西村晃一
「パス、セット自体ができていないので、恥ずかしいかぎり。最低限のことができていない。相手と戦うところまでもいっていなかった。練習でできることが試合でできなかったので、もっと練習が必要だと思う」
柴田大助
「僕のミスから失点してしまった。試合になっていなかった。パス、セットをしっかりやらないといけない。相手が強い、弱いは関係ないと思う」
村上めぐみ
「相手との差は、攻め続けることができないこと。守りに入らず、拾えることができたら勢いづいて相手も嫌な空気になったところを攻めることができる。この試合では1点がとれなかった。サーブキャッチを崩せるようなサーブを打ちに行って、拾うことができないと勝てない」
石井美樹
「1試合はサーブが弱かったという反省点があったので強気でいった。攻撃の幅が少ないところが、勝ちきれない要因。自分たちは高さがないので、ディフェンスのコンビネーションや、相手をよく見て判断し動いていかないといけないと思う」
溝江明香
「私がやってはいけないミスを何本かしてことで流れを変えてしまった。相手はいつもよりミスが多く、だからこそ勝ちたかった。2セット目は橋本の決定率を上げるために少し戦術を変えたのがよかった」
橋本涼加
「惜しい(試合)ではダメ、負けは負け。やはり勝ちきりたかった。相手にプレッシャーをかけられながらも、自分たちのプレーを出すことが課題であった。それが徐々にできていることは感じられたので、負けで落ち込むことなく明日の試合に臨みたい」
草野歩
「4-star大会でプレーする機会が少ないので、強いチームと対戦して自分たちの力を試せた面もある。(こちらが)リードしても相手は余裕がある感じだったので、私たちは勢いを常に出していかないと勝てないと感じた。オランダに敗れたのは精神的にもきつかったが、心の持ちよう、思考は変えられたと思う」
西堀健実
「相手云々よりも自分たちでトライしていることで点数が取れた部分もあった。プール戦に楽な試合はない中で、オランダ戦のような敗戦のあとに修正できた面もあり、そこはよかったと思う」
鈴木千代
「私にボールが集まったが、今まであまり狙われたことがなかったのでパストスのリズムがうまく掴めなかった。リズムがなくなった時にサイドスイッチするなど色々工夫できれば良かったと思う。相手は若いチームだけど経験があって落ち着いていた。焦らせることができなかった」
坂口由里香
「攻撃が決まっていた部分もあるが、よくなかった部分もあった。普段のプールと違って今大会はもう1試合できる。どこのチームも疲れているので、私たちにもチャンスはある。速いサーブだけでなく、もっと頭を使って(ボールを)落とす場所を考えていくこと。相手との駆け引きで意地悪なプレーを追求していきたい」
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